予防接種後副反応

予防接種後副反応

予防接種を受けた後の副反応は生ワクチンを除き、一般的には接種後12時間から1週間以内に発生します。

主な症状

発熱、食欲減退(哺乳量低下)、傾眠傾向(いつもより眠そう)、易刺激性(いつもより機嫌が悪い)、接種部位の発赤、腫脹など

頻度

上記症状の発生頻度を肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)のB7471016日本人第3相試験(ワクチンを認可するかどうかの治験)結果をもとに説明します。以下の図に出てくるPCV20はプレベナー20という新しい肺炎球菌ワクチン、PCV13はプレベナー13という2024年まで使用されていた肺炎球菌ワクチン、SCは皮下注射、IMは筋肉内注射の略称です。基本的に1回目接種から3回目接種までは4種混合、ヒブ、B型肝炎、ロタウイルスワクチンと、4回目接種は4種混合、ヒブ、麻しん風しん、水痘ワクチンと同時接種を行った結果になります。

グラフ A phase 3 randomized study to evaluate safety and immunogenicity of 20-valent pneumococcal conjugate vaccine in healthy Japanese infants.Ishihara Y, et al. Int J Infect Dis. 2024. より引用

発熱(Fever)

1回目接種で10%、2回目接種で20%、4回目接種で40%と増えていき、体温38.5度以上の高熱になる頻度も2回目以降は増えていきます。予防接種後発熱は接種後半日程度から始まり、24時間以内に解熱するものが一般的です。

発赤(Redness)・腫脹(Swelling)

接種回数に関わらず高確率で見られますが、皮下注射よりも筋肉内注射で頻度が半分程度と少ない傾向があります。

食欲減退(Decreased Appetite)、傾眠傾向(Drowsiness)、易刺激性(Irritability)

接種回数、接種方法に関わらず、食欲減退は10%程度、傾眠傾向は30~50%程度、易刺激性は20~30%見られました。

治療

原則経過観察のみで、特に生後6か月までの場合には解熱剤も使用せずに、熱の経過を見ていきます。

合併症

合併症ではありませんが、偶然予防接種後に発症する急性上気道炎や尿路感染症もあります。
発熱以外の症状が強くみられる場合や発熱自体が24時間以上持続する場合には検査や診察を要する場合があります。

再診の目安

予防接種後に発熱することは小児科では十分にありうることですが、特に初めてのワクチンでは心配だと思いますので、発熱した場合には再診や電話相談をためらわないでください。
1歳以上のお子さんで、症状が発熱のみで機嫌がよく元気な場合には経過観察が可能ですが、24時間以上発熱が続く場合や発熱以外の症状がある場合には再診をお願いします。

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院長
高瀬 亮
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