新型コロナウイルス感染症
世界的な大流行を引き起こしたSARS-CoV-2による感染症をCOVID−19(感染症法では新型コロナウイルス感染症)と呼びます。子どもでは高齢者ほどの重症化リスクはありませんが、乳児や基礎疾患を持つお子さんでは特に注意が必要です。
潜伏期間
1~14日間
主な症状
一般的な風邪と同じ、発熱 、咳、鼻水の症状に加えて、頭痛や咽頭痛、嘔吐、下痢、筋肉痛や嗅覚・味覚異常といった症状が加わる場合があります。
一般的に3~5日程度で解熱し、咳などの症状も1週間程度で軽快しますが、中には長期間咳や集中力低下、だるさなどの症状が残るお子さんもいます。
検査
症状や経過、周囲の流行状況を勘案して鼻腔を綿棒でこすり迅速抗原検査を行います。
30分程度で新型コロナウイルス感染症が陽性か陰性か判断できます。
治療
解熱剤と原則対症療法で経過を見ていきます。
咳止めや鼻水止めの内服薬がありますが、効果は限定的なため希望があった場合のみ処方を行います。
経過の長い肺炎や中耳炎を合併した場合には抗菌薬の内服を行う場合があります。
発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過した後に登園が可能です。
合併症
脱水症
→咳込み嘔吐などで経口摂取が低下した場合に見られます。
急性中耳炎
→特に2歳以下のお子さんでは中耳炎の合併が多くみられます。
水分摂取が低下した場合や苦しそうな呼吸状態となった場合には点滴、入院治療のできる病院にすみやかに紹介を行います。
再診の目安
5日以上発熱が続く場合や咳症状で水分摂取が低下した場合、苦しそうな呼吸をしている場合には再診をお願いします。
受診前にすでにお子さんの新型コロナウイルス陽性が判明している、同居されているご家族内で1週間以内に新型コロナウイルス陽性となっている場合には隔離室での対応を行いますので、web予約、問診に加え、受診前に新型コロナウイルス感染症での受診である旨をお電話でお伝えください。