みずいぼについて
伝染性軟属腫ウイルスの感染によって皮膚にできるいぼで、一般的にみずいぼと呼ばれます。
主な症状
1~5mm程度の大きさのいぼが数個できることから始まり、お腹や胸、手足、おしりなど全身に広がることがあります。軽いかゆみを伴い、いぼを搔き壊すことで周囲に広がり増えていきます。放置しても自然に治ると言われていますが、半年間から数年かかることもあります。
潜伏期間
一般的に14~50日間と言われています。
治療
大きく分けて3つの方法があります。
①自然に治るのを待つ
半年から数年かかり、経過中に増えてしまうこともあります
②ピンセットで摘出する
処置を希望される方は、火曜日11時ないし木曜日11時に診察予約をお願いします*その他の診療時間での対応は原則ありません。
【注意点】
診察当日は来院後痛み止めのテープを2枚使用して処置を行います。表面麻酔が効果を発揮するまで約30分~45間院内で待機していただきます。痛み止めの効果には限界と個人差があります。通常1回の治療では10個程度が限界ですので、いぼの数が多い場合には複数回の受診が必要です。また再発も多いため、いぼが出てくる度に処置が必要になります。顔面や陰部では処置困難なことがありますので予めご了承下さい。
③塗り薬
銀イオンが配合された塗り薬により皮膚に炎症を起こしてみずいぼを治すお薬があります。治療は2か月程度かかります。
自費診療で、当院での取り扱いはありません。
出席停止の必要はなく、タオルやビート板などを共用して接触することを避ければプールに入ることも可能です。
処置後ケア
処置後3日間程度はみずいぼ摘出部位からの少量の出血があります。処置後1週間を目安に自宅で1日2回流水と石鹸で洗浄してワセリンを塗布してください。処置後3日~5日後に創部観察のための再診をお願いします。
合併症
いぼを掻き壊しして、そこに細菌感染が生じると伝染性膿痂疹(とびひ)を併発する場合があります。
症状に応じて軟膏、抗菌薬内服を行います。