頭部打撲(頭をぶつけた)
1歳を超えて独り歩きを始めるとどんなに気を付けていても転んで頭をぶつけたりします。年齢によってケガの仕方(抱っこ紐から落としてしまった、友達と遊んでいて遊具に頭をぶつけたなど)は変化しますが、少なくとも数回程度は起こってしまうケガの一つです。 頭蓋骨の骨折や頭の中の出血を心配して多くのお子さんが救急外来を受診されていますが、ほとんどのお子さんは検査も必要とせずに経過観察のみで対応可能です。
主な症状
頭痛やたんこぶの痛み、嘔吐や顔色が悪いなどの症状が起こります。
検査
年齢が小さい、特に生後3か月までのケガや、ケガの仕方が危ない(交通事故や抱っこ紐から落としてしまったなど)、嘔吐症状などの症状が目立つ場合には頭部CT検査や血液検査を必要とすることがあります。
合併症
たんこぶ
→小さくなるのを待ちます、極端に大きくなければ1週間程度で目立たなくなります。
挫創
→場所や大きさによっては縫合を要する場合があります。
頭蓋骨骨折、頭蓋内出血
→症状やケガの仕方から疑う場合には検査対応可能な病院に紹介を行います。
再診の目安
頭蓋骨骨折、頭蓋内出血を伴う場合にはケガをしてから24時間以内に嘔吐や元気がないなどの症状が現れたり、悪化したりする場合がほとんどです。ケガをした翌日に再診をして頂き、症状の悪化がなければ経過観察終了とします。万が一、帰宅後に嘔吐症状の悪化や顔色が悪い、元気がないなどの症状が見られた場合には、お近くの救急外来への受診をお願いします。