お知らせNEWS
- 2025.06.12 診療体制の変更に関して(副院長不在について)
2025年5月より、水曜日午前中、平日16時30分以降は副院長(眞理子先生)が不在となり、院長による一診体制になります
- 2025.06.07 感染症流行情報
感染症発生状況(6月上旬)
・溶連菌感染症
→引き続き小学生を中心に咽頭痛があまり出ず、特徴的な発疹(首、胸、お腹など身体の中心部に少しざらざらした赤い発疹)が出るタイプの溶連菌感染症が流行しています
・手足口病
→口の中のアフタ(口内炎のようなもの)が目立たず、お腹などの身体の中心部にも発疹が出ており、典型的ではないものの手のひらや足の裏にもしっかりと発疹が出ていることから診断に至るお子さんが増え始めました
その他水痘と百日咳にも注意が必要です。
2025年に入って都内でも百日咳感染が増加しています。4種混合ワクチンの効果は5年程度で下がってしまいます。前回流行した2018年も小学生、中学生を中心に多数の感染者が発生しました。就学前に3種混合ワクチンの追加接種が未接種な方はぜひ接種を検討してみて下さい、重症化しやすい生後6か月までの乳児が周りにいる場合には特に重要です。百日咳、3種混合ワクチンに関して、詳しくはこちらをご覧ください。
- 2025.06.01 夏の小児科マイナートラブル②こどもの虫刺されについて
蚊の活動が始まり、虫刺されの時期になりました。一般的には年齢が若いほど虫刺され部位の反応が強く、中央に盛り上がり(硬結、丘疹)がある蕁麻疹のような真っ赤な痒い病変となります。放置しても5日間程度で、中央部分以外の赤みは消えていきますが強い痒みによって掻きむしってしまった結果(市販の虫刺され薬を塗ってより痒くなり悪化する場合もあります)、膿痂疹(とびひ)や蜂窩織炎(皮膚や皮下の感染症)を起こして受診されることが目立ちます。虫刺されも擦り傷などと同様に感染を起こさないことが重要で石鹸とシャワーで毎日洗浄することと、痒みによって掻きむしってしまった場合のために爪を短めに維持しておくことです。ただ虫刺されによる痒みと腫れを最初に緩和してしまえばきれいに治りやすく出来ます。顔の虫刺されには弱ステロイドを、顔以外には少し強いステロイドを塗ると効果的です。(当院では顔にはロコイド、顔以外にはリンデロン軟膏を処方します)
①虫刺され部位を石鹸とシャワーできれいに洗浄する
②顔にはロコイド、顔以外にはリンデロン軟膏を1日2回虫刺され部位全体に塗布する
③数日処置を続けて赤みが引いたら軟膏塗布を終了- 2025.05.24 夏の小児科マイナートラブル①こどもの傷の処置について
気温が暑くなり衣服から露出した部分が増えて、手足に擦り傷などの怪我が増える時期になりました。よくある間違いとして傷をそのままにするとかさぶたが出来て傷跡が目立ちやすくなるため市販のハイドロコロイド素材を使用して怪我の処置をしている場合に、傷口の洗浄が不十分なままハイドロコロイド素材で傷を密閉してしまい感染を起こすパターンです。ハイドロコロイド素材により傷口をウェットな状態にすることは重要ですが、大前提として傷が汚染されていないことがあります。傷口に汚れや細菌が一定量以上いるとハイドロコロイド素材の内側で栄養満点の滲出液の中での細菌増殖が起こり、感染に繋がります。こどもの屋外の傷で汚染されていないことはまずないため、最初からハイドロコロイド素材を使用することは避けて傷口の洗浄に徹しましょう。傷口の洗浄は消毒液を用いずに泡立ちの良い中性の石鹸で、ゴシゴシ血が滲むくらいしっかり擦過してシャワーで表面の汚れや細菌を洗い流すことを少なくとも3日間から1週間は1日2回以上行うことが重要です。処置後はワセリンやプロペト軟膏を塗布してガーゼ等で被覆すればハイドロコロイド素材を使用した時と同じようなウェットな状況を維持でき、かつ安価に傷を長時間密閉せずに対処可能です。
まとめると
①傷が出来たら石鹸とシャワーでゴシゴシ1日2回洗浄する
②最初の1週間はワセリンとガーゼ等で傷を覆い、洗浄に合わせて1日2回交換する
③1週間経過したらハイドロコロイド素材に変更して1〜2日毎に洗浄して貼り直す(製品によって5日間ほど保つこともあるが、こどもではすぐに不衛生になり、現実的には1〜2日と考える)
④怪我をしてから2週間経過したら、大抵の傷は処置終了となり、その後は2〜3ヶ月強い紫外線に晒されないようにするとさらに綺麗に治癒する- 2025.05.05 日曜日・休日診療、院内トリアージに関して
日曜日や祝日の臨時開院日にも現在院長、副院長の二診制にして対応していますが、予約が取れず、もしくは突然のケガにより直接来院される方も増加していますので、待合室の混雑や待ち時間の長時間化が発生しご迷惑をお掛けしています。完全予約制にして時間を要してしまう突発的な外傷のお子さんなどをお断りすれば予約時間を守れる可能性がありますが、こどものけがに対応出来る医療機関は少なく、受診先に困ってしまうため、当院ではこれからも外傷対応を続けていく方針です。また具合の悪いお子さんの診療が遅くならないように、予約時間とは別に医学的な優先度を決めるトリアージを院長の小児救急医としての経験を元に導入しています。順番が前後する可能性がありますが、ご協力をお願いします。
- 2025.03.29 保育園入園後のかぜやケガについて
保育園入園おめでとうございます
新しいお友達が出来て発達が促される反面、こどもたちが複数集まると必ずと言っていいほど感染症が定期的に流行します。
今回はよくあるご質問に関してお話したいと思います。
Q:小児科受診のタイミングはどうしたらよいですか?
A:生後初めての発熱では対応もまだわからずに不安だと思いますので、発熱した場合にはその日のうちに受診をしてください。診察をした上で、対応を説明したいと思います。2回目以降の発熱は、発熱以外の症状がない、もしくは軽度の咳や鼻水くらいであれば適宜解熱剤を使用しながら初日は様子を見てもかまいません。 2日目も発熱が持続する場合には、流行状況によってはインフルエンザの検査なども行いますので受診をお願いします。再診のタイミングは、初回の受診からさらに2日以上発熱が持続した場合や、初回受診時よりも何かの症状が悪化した場合を目安にしてください。
Q:症状に応じて受診する診療科を変えた方が良いですか?
A:ぶつぶつが出たら皮膚科に、耳だれは耳鼻科に、目が充血したら眼科を受診される保護者の方が多いと思います。その方法でもよいのですが、部分的な診察のみになってしまうこともあるため、まずは小児科受診をお勧めします。一般的な皮膚炎や中耳炎は小児科で十分に診察治療が可能だと考えています
Q:かぜをひいたら必ず風邪薬を飲ませた方がよいですか?
A:難しい問題ですが、あえてお答えすると風邪薬の必要性は高くないと回答します。アレルギー性鼻炎の鼻水や気管支喘息発作による咳など特別な診断がつけられる場合には効果の高いお薬を処方することが可能ですが、一般的な風邪症状はほとんどがウイルス感染によるものなので解熱鎮痛剤以外に効果の明確なお薬がないと考えています。痰を出しやすくする去痰薬(カルボシステイン:ムコダイン@)と咳止め(チぺピジン:アスベリン@)を併用すると逆に咳症状が長引くデータが出ていたり、ほかの咳止め(デキストロメトルファン:メジコン@)とハチミツではハチミツの効果の方が高く報告されていたりするため、風邪薬の良いデータが報告されるまでは処方しにくいのが現状と思います。
お薬を使うことで安心する、効果を感じるお母さんお父さんもいらっしゃるため、風邪に対して様々なお薬をまとめて処方する小児科医もいます。また、自然に軽快する病気に対して万が一副作用が出たら悲しいので、処方は最小限にとどめる小児科医もいます。当院ではどちらかというと後者の方針を採用しているので、
1歳以上の一般的な風邪症状には解熱剤とハチミツを処方しています。(ハチミツは処方薬にあります)
Q:風邪薬を飲ませる以外にできることはありますか?
A:1歳以上のお子さんであれば、(夜の歯磨き前に)小さじスプーン1杯程度のはちみつを食べさせる、体温が38度以上になってしんどそうな様子があれば解熱剤を使用する、食事や寝る前に電動の鼻水吸引機を使用して鼻の通りを良くしてあげるなどが挙げられます。
乳児のお子さんであればはちみつは与えられないため、それ以外の対症療法を行ってください
Q:何度から発熱と考えたらよいですか?
A:赤ちゃんの場合には過ごしやすい室温の中、肌着1枚の状態で脇や首の隙間で体温を測定しましょう。
30分空けて2回測定し、38度以上あれば発熱としてください。ただし生後3か月までは37.5度以上でも発熱とする場合があるため、2回測定して37.5度以上であれば受診をお願いします。泣いた後や授乳直後、入浴直後は体温が高めに出てしまうため避けてください。
Q:室温や湿度はどうすればよいですか?
A:夏場は26~28度、冬場は20~22度程度の保護者の方が過ごしやすい室温に設定してもらえば大丈夫です。一般的に赤ちゃんは着せすぎになりがちなので、大人と同じか1枚少ない対応で問題ありません。冬場は暖房により乾燥しやすいため、加湿を行い乾燥しすぎないように注意してください。
Q:解熱剤はできるだけ使わない方がよいでしょうか?
A:発熱はウイルスや細菌の活動を抑えつつ、自分の免疫細胞が活動しやすい有利な状態を作り出すための反応です。そのため、無理に解熱させると感染症が長引くのではないかとの懸念をお持ちの方がいらっしゃると思います。しかし、解熱剤を使用しても通常のウイルス感染症では治癒過程を阻害しないと考えています。そのため、高熱で哺乳量が低下したり、寝つきが悪くなり体力が低下してしまうよりは1日2~3回程度解熱剤を使用して、症状を緩和して経過を見る方が望ましいと判断しています。
Q:解熱剤の坐薬の使い方はどうしたらよいですか?
A:解熱剤の坐薬はロケット型をしています。ロケットの先端部分に潤滑剤代わりにワセリンを少量塗布するかぬるま湯で先端部分をぬらしてから挿入するとスムーズに使えます。挿入後すぐにうんちと一緒に出てきてしまうことがあります。おむつを交換したときに坐薬がつかめるくらいしっかりと形を保っていたら再度挿入してください。つかめないもしくは見えない場合には吸収されたと判断して1回分にカウントしてください。
4時間以上間隔を空けて、1日4回までは使用可能です。
Q:けがをした場合はどうしたらよいですか?
A:傷が開いている、血が止まりにくい、頭をぶつけて吐いている、元気がない、初めてのけがで心配などの症状があれば小児科を受診してください。擦り傷や皮膚が赤くなる程度の傷であればシャワーと石鹸でよく洗って、1週間ワセリンを塗る処置を継続するときれいに治ります。傷口の消毒は傷の再生を邪魔してしまうので自宅では行わないでください。たんこぶや内出血が起きた場合には、血流がよくなって傷が大きくなるのを避けるためにけがをしてから3日間は湯船につかる入浴はせずにシャワー浴だけにしてください。- 2024.09.03 診療時間外の電話相談に関して
当院でかかりつけ登録をされているお子さんからのご相談には閉院後も数時間は対応します。閉院後のご相談には050-3090-2890からの発信をお願い致します。月曜日から木曜日は18時から22時まで、金曜日は12時30分から16時30分まで、日曜日は16時から20時まで閉院後4時間程度を目安に対応します。
- 2024.08.06 全国2位でした
2024年1月から6月までの抗菌薬適正使用率の指標であるAccess比率が99.66%で全国の診療所の中で2位にランクインしました!
世界保健機関(WHO)で薬剤耐性(AMR)に関するグローバルアクションプランが採択されてから日本でも2016 年に AMR 対策アクションプランが策定され、厚生労働省委託事業 AMR 臨床リファレンスセンターが主体となり、医療機関での AMR 対策に活用できるシステム「OASCIS(Online monitoring system for antimicrobial stewardship at clinics:診療所における抗菌薬適正使用支援システム)」が稼働しています。
当院はより適正な抗菌薬使用を目指してOASCISに全ての抗菌薬使用状況を登録しています。抗菌薬の適正使用かどうかの判断は難しく、現在のシステムもWHOの定めるAccess抗菌薬(一般的な感染症の第一選択薬または第二選択薬)が抗菌薬処方の内で何%かどうかで順位が出ますが、まずは抗菌薬を処方すべき状況だったのか、診断は正しかったのかなどの個別の事情までは加味されないため、あくまでも抗菌薬使用の一側面を評価したものになります。
例えば、マイコプラズマ肺炎に対して抗菌薬を投与するとした場合にはWHO基準のAccess抗菌薬ではドキシサイクリンという抗菌薬を選択することになりますが、歯の変色の副作用があるため全ての歯が永久歯に生え変わっていない小児では使い難く、小児の第一選択薬であるアジスロマイシンを選択すると減点されてしまいます(今回当院でも100%の数値が出せなかったのは6月にマイコプラズマ肺炎のお子さんの治療を行ったためでした)。このように適正な診断と治療を行っても小児科では減点されてしまうリスク(6月以降都内でマイコプラズマが流行したため、流行地の小児科は次回集計で順位が下がるはずです)や、診断が間違っていても、抗菌薬を処方し過ぎていてもAccess抗菌薬を使用する限りは減点されないなどの問題があります。
また日本全国には一般診療所が10万施設以上あるにも関わらず、まだこのシステムに登録している医療機関が1710施設しかないという残念な現実があります。仮に登録している全診療所の数%に当たる1710施設が頑張っても、耐性菌は増えてしまうかもしれません。今後の増加に期待しつつ、当院でも不要な抗菌薬が1つでも減るように努力し続けます。- 2024.05.15 伝染性軟属腫(水いぼ)に関して
伝染性軟属腫(水いぼ)の治療は複数の選択肢がありますが、当院では経過観察か局所麻酔のテープを使用した外科用ピンセットを用いての摘除のみ対応しています。処置には時間と人手を要する場合があり、毎週火曜日と木曜日の午前11時の予約枠でのみ対応します。それ以外の時間帯では原則対応出来ませんので予めご了承下さい
ごあいさつGREETING
この度、港区芝浦に小児科クリニックを開業させて頂くこととなりました。風邪からケガまで幅広く地域の子どもたちの相談事に寄り添っていけるクリニックを目指しますので何でも気軽に相談に来ていただけるとうれしいです。
診療案内MEDICAL
当院ではお子さんが訴える発熱や咳、鼻水などの症状から、日常生活における
ケガややけど、乳幼児健診・予防接種などに幅広く対応いたします
疾患についてDISEASE
乳幼児健診INFANT CHECKUP
当院の特長FEATURES
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- Feature01
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- 小児科専門医が診療
日本小児科学会認定小児科専門医の院長・副院長がお子さんの急な発熱や咳、鼻水、頭が痛い、耳が痛いなどの症状を診療いたします。乳幼児健診、予防接種も対応しております。
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- Feature02
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- 男性と女性の医師が在籍
当院では、男の子も女の子も気兼ねなく診療を受けていただけるように男性医師(院長)、女性医師(副院長)が在籍しており、診療を行っております。
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- Feature03
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- お子さんの外傷診療
院長が小児救急医としての診療経験を生かし、骨折を除く外傷診療をかかりつけのお子さんを対象に行っています。
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- Feature04
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- 新生児も診療
新生児のお子さんについてもご相談ください。新生児の診療経験が豊富な副院長が、お子さんの症状を診察し、適切な診療を行います。
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- Feature05
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- 最寄駅から徒歩圏内
当院は「田町駅」・「三田駅」から徒歩4、5分の距離にあるため、通院に便利です。お出かけの際などに、お気軽にお立ち寄りいただけます。